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200725月22日更新
恵那農業高テニス部 鵜飼元一君(17)国体 県選抜4強に力
ファイト 2007年4月2日 岐阜スポーツ面
昨秋の兵庫国体のテニス少年男子で、四十一年ぶりとなる県選抜チームのベスト4進出に貢献。新三年生となった今年も、飛躍が期待される。
中津川市西小一年の時、テニスを趣味とする両親に連れられ、恵那市の恵那峡クラブで競技を始めた。全国小学生大会で8強入りするなど実績を積むと、同市第一中三年の時にはさらに上を目指し、名古屋市のクラブに通い始めた。
強豪の高校で鍛えるよりもクラブで腕を磨くことを重視し、地元の恵那農高に進学。昼間は園芸デザイン科でバラの管理などの実習に励み、放課後に学校のテニス部で数時間練習した後、電車で名古屋に通っている。
同校テニス部顧問の柳原博之教諭が「ラケットの使い方が抜群に良く、自分の掌のように扱える」と評するセンスの良さ。だが中学時代までは、ボールを追うスタミナに物足りなさがあった。名古屋のクラブでは、自分の打ったボールを走って拾いに行くなど、常に体力強化を意識。練習場からJR駅までの片道四十分も歩いて往復し、地道に課題克服に努めた。
その成果が、昨年の国体で実った。愛知県のトップ選手とのシングルスの試合では、相手のマッチポイントを三度しのいで逆転。「自信になった大会でした」
高校生活の集大成となる一年の始まり。国体だけでなく、過去二年は不本意だったインターハイでも「優勝を目指します」。その先に、二〇一二年の岐阜国体での活躍も心に描いている。(鈴木智行)
この記事は「中日新聞多治見支局」のご協力を得て掲載しています
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